2012年9月1日土曜日

「エマージング通貨と日本経済」棚瀬順哉

JPモルガン・チェース銀行のチーフ為替ストラテジストである棚瀬氏の著作。
「高金利であること」や「成長力に基づく将来的な通貨高期待」でしか語られることのなかったエマージング通貨について、大手金融機関のストラテジストらしくきちんと分析した良書です。
まずはエマージング通貨の重要度・注目度が増してきている過程と、日本企業の業績にどいった形で影響を与え、それが影響度が増している現状を説明。
次にエマージング通貨の動向を分析するためのポイントを説明。リスクオンの時に買われる通貨であること。各国当局の思惑に左右されやすく、経常赤字の少ない国の通貨ほど通貨高阻止の介入の可能性が高いことえお説明。
そこから、各通貨の特徴の説明に入ります。人民元、ブラジル・レアル、インドネシア・ルピー、トルコ・リラなど、注目されている通貨はすべて網羅されております。
投資対象としてエマージング通貨を考えている方には必読でしょう。




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